あなたはどんな部屋に住んでいますか?
あなたの部屋はあなただけの空間。
各々が好きなもの、こだわり抜いたもので居心地の良い部屋を作っていると思います。
本棚には好きな作家さんの小説や漫画、壁にはお気に入りの写真や絵などを飾るのも良いですね。
では机の上には何を置きましょう?
お洒落なペン立て、可愛い犬の陶器の置物、勉強はしないけど表紙の雰囲気の良い参考書など、ここもお気に入りの物で彩ればより満足のいく空間を作ることが出来ますね。
そんなこだわり抜いた部屋で仕事や勉強をする自分の姿を想像するだけで惚れ惚れしちゃいます!
しかしなぜか「自分の部屋だと勉強がはかどらないんだよね。」とか「いまいち集中できないんだよなぁ。」という方も多いようです。
実はその悩みにはちゃんとした理由があったのです!
決してあなたのやる気の問題だけではないので安心して下さいね。
今回はそんなお話です。
【シンプルな部屋を心がけよう】
あなたの部屋で仕事や勉強に集中するためには1つだけ守ってもらいたいルールがあります。
それはシンプルな部屋を作ることです。
キレイな部屋ではなくシンプルな部屋。
ここがとても重要。
もちろんこまめに掃除をしてキレイな状態を保つことも大事なことです。
しかしそれよりも大切なことはシンプルな部屋、つまり物の少ない部屋を作ることになります。
とはいえ折角作り上げた居心地の良い場所を壊すというのも辛いですよね?
ですからまずは机の上だけでもシンプルにしてみましょう!
それだけでも作業効率がグッと上がることを実感できますよ!
【集中力は習慣で作り上げる】
ではまず「シンプルな部屋で作業効率が上がる理由」について話す前に、集中力についていくつか知っておいて欲しいことがあります。
あなたの周りにも「この人は集中力がある!」と思う人が1人はいると思います。
得てしてそういう人は頭も良いので「やっぱり生まれ持った才能が違うんだよなぁ」と感嘆してしまいます。
しかし集中力は生まれ持った才能などではなく習慣で作り上げることが出来るのです。
集中力を身につけることが出来たら・・・
- 作業の効率が上がるので時間を節約できる。
- 無駄が無くなり生活にメリハリがつきプライベートも充実する。
- 思うままに時間の管理が出来るようになると自信がつく。
たくさんのメリットがありますね!
そんな集中力を手に入れることが出来る習慣があるのならどんどん取り入れて行きたいと思いませんか?
【集中力の源「ウィルパワー」】
集中力を司っている脳の部位は前頭葉です。
前頭葉は何かについて考えたり、物事を判断し行動する時に働きます。
この前頭葉が正常に働くために必要なものが「ウィルパワー」です。
ウィルパワーは前頭葉の体力のようなもの。
体力は使えば使うほど消耗してしまいますよね?
つまりウィルパワーの無駄な消費を抑えることが集中力の維持に直結するということになります。
【散らかった部屋は集中力を奪う】
ではなぜシンプルな部屋を作ると作業効率が上がるのでしょうか?
上記で説明したように前頭葉は思考したり、物事を判断し行動する時に働きます。
人は何かを「やろうかな?」「やめておこうかな?」と考え、「よしやろう!」と判断を下し実行するわけです。
つまり何かを考えたり選択する機会が増えるほど、前頭葉が働きウィルパワーが消耗、集中力が失われていくのです。
あなたの部屋はあなたが興味を惹かれたもので溢れていますよね?
すると作業に取り掛かろうと部屋に入った瞬間に、思考と選択の連続が始まってしまいます。
漫画が目に入り「少しだけ読もうかな?いや止めておこう、勉強が先だ!」とか、使っていない参考書が目に入り「そういえば全然使ってないなぁ。久々にこれを勉強してみようかな?」とか。
物があふれていると言うことは、それだけ思考や選択の機会を自動的に増やすことになってしまうんですね。
例えそれが小さな選択だとしても、積み重なることで着実にウィルパワーは減少して行きます。
物があふれている部屋は、そこにいるだけで集中力を奪ってしまう恐ろしい部屋なんですね。
【人は何もしないことに耐えられない】
散らかっている部屋では作業に没頭できない理由を説明してきました。
では逆に全く物がなくなった場合はどうなるのでしょうか?
ある心理学者が行った面白い実験があります。
日給10万円の報酬と引き換えに何もない部屋で何もせずに過ごすというものです。
3食は提供されるものの外部から何かを持ち込むことはできません。
1日いるだけで10万円なんてかなりおいしい案件ですね。
しかし結果は何人もの被験者が参加しましたが1日過ごせた人は極少数で、3日もった人はいなかったそうです。
被験者全員が「なにもしないことに耐えられない」という理由でリタイア。
どうやら人には何もしないことに耐えられない性質があるようです。
ということはこの性質を逆手に取ることも出来ます。
つまりあなたがしなければいけない事に関連した物だけを部屋の中に置くことです。
勉強するのならその参考書、どうしても本を読まなければいけないのならその本1冊。
実験が行われた部屋に本が一冊だけ置かれていたら普段読書の習慣のない人でも間違いなく本を手に取ると思います。
「部屋の中に本を1冊だけ置く」と言うのは極端過ぎて実践するのは難しそうですが、出来る限り身の回りを整頓し物の数を減らすメリットはわかっていただけると思います。
【最大の敵はスマホ】
我々現代人の集中力を奪う最大の敵は間違いなくスマホです。
「スマホを制するものは集中力を制す!」と言っても過言ではありません。
学習にとても便利な反面、動画が見れる、買い物が出来る、SNSで世界中の人とつながれる。
出来ないことを探す方が難しいくらいです。
わたしはスマホの音がなったり少しランプが点滅しただけで一気に注意を奪われてしまいます。
かなりスマホに意識を縛られていますね。
そんなスマホを机の上に置いておくことは自殺行為です。
勉強や仕事で使うのなら仕方がありませんが、特に目的もなく目につく所に置いておくことだけは止めましょう。
机の中にしまったりバッグの中に入れるなどして意識の外に追い出しましょう!
【まとめ】
今回は部屋の整理整頓の重要性についてお話しさせてもらいました。
わたしの部屋もまだまだ物であふれているのですが机の上だけはスッキリさせました。
今はデスクスタンドとパソコンのみです。
個人的な感想ですが作業机は壁にくっつけて置くと良いと思います。
机の向こう側に本棚や物があると目に入り雑念が湧きやすくなるので。
まずは作業中に目に入るものが無くなる環境を作ってみましょう。
物が少なくなるだけで掃除が楽になり時間も節約できますよ。
参考文献:DaiGo「自分を操る超集中力」かんき出版
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