9月に入り朝晩の気温はグッと下がり、徐々に過ごしやすい日が増えて来ましたね。
新米や栗など、美味しい食べ物が実るこの時季が一番好きと言う方も多いのではないでしょうか?
しかし反面、夏の疲れがドッと出て体調を崩しやすい季節でもあります。
そして毎年寒い季節になると「手足が冷えて眠れない」「風邪をひきやすくて辛い…」と言う悩みを抱えている方も多いと思います。
そんな方たちに今回オススメする健康法は「冷水シャワー」です。
その効果や実践方法、注意点などをまとめてみました。
【冷水シャワーのきっかけ】
私は男なのですが、実は極度の冷え性です。
20代後半の話になりますが、ある朝起きるとお尻に激痛が!?
なんだこれ?う、動けない….
恐る恐るお尻に手を伸ばすと、肛門の近くに大きな膨らみが…
そう、私の中で若い時にかかりたくない3つの病気の中の1つであるイボ痔が発症してしまったのです。
このイボ痔、とにかく痛い…
歩くにしても座るにしても、その都度患部を刺激することになるので耐え難い激痛が走る。
足をがに股にしてゆっくり歩くのが精いっぱいでした。
このままだとどうしようもないと言うことで、地元で有名な肛門外科で検査をし、即手術の予約を取ることになりました。
しかしその病院の看護師に手術に関する質問をしたところ、なぜかありえないくらいの悪態をつかれました。
頭から切れ気味で「素人は黙ってろ」みたいなことを。
さすがにこんな病院では処置を施してもらう気にもならず、幸い手術日までの間に合わせに処方して貰った薬が効いて少し痛みも引いたので、このまま意地でも自力で完治させようと決意しました。
【イボ痔の原因は?】
ネットで調べた結果、イボ痔は血流の停滞によって起こるそうです。
肛門の周辺には細かい血管(毛細血管)が多数走っているため血の流れが悪くなりやすいとのこと。
ならここの血流さえ改善出来れば完治も夢ではないということになります。
そこで思いついたのが患部をひたすら温めることです。
患部に湯たんぽを当て、半身浴で汗を流し、血流の改善に努めました。
これらの方法が奏功したせいかイボ痔も徐々に小さくなっていき完治し、手術を回避することに成功しました!
その後も定期的にイボ痔が発生しましたが、その都度同じ方法で症状を抑えていました。
しかし時が経つにつれイボ痔が出来る頻度が増え、血行が悪くなる寒い時期だけでなく夏などの温かい季節にも症状が出るようになり非常に困りました。
【本当の問題は何か?】
「このままいつ発症するかわからない状態が続くのはつらい!」と言うことで、また身体を温める方法を調べ始めました。
すると私が実践していた体を温める方法は対症療法のようなもので、本質的な温かい身体を作るものではなかったようです。
それどころかむしろ逆に冷える体質を作る方法だったのです。
では本物の温かい身体を作るためにはどうすれば良いのか?
それは一見すると合理的と思われる方法を放棄することから始まりました。
【常識を捨てよう!】
これまでに私が取って来た行動は「身体が冷えているのなら温めれば良い。」という考えに基づいています。
だから「温かいものを食べる、厚着をする、暖房器具を使う」と言った方法は、至極合理的なものです。
では非合理的な方法とはどういうことなのか?
それは今まで行って来たことと全く逆のことをすることです。
つまり「冷たいものを食べる(冷水を飲む)、薄着をする、暖房器具を使わない」と言うことです。
そして今回紹介する「冷水シャワー」もこの非合理な方法に含まれます。
【甘やかし過ぎが原因?】
ではなぜこれらの非合理な方法が温かい身体作りに欠かせないのか?
それを理解するには筋トレをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
筋肉をより強くするためにはトレーニングが必要です。
強くしたい筋肉に適切な負荷を加えることで一度筋肉を破壊し、その後十分に休むことにより回復を促します。
そうすることにより以前よりも強靭な筋肉を作ることが可能なのです。
つまり私が今まで行っていた身体を温める方法は、自身の力によるものではなく外部の力を用いたものなのです。
要するに身体が本来持っている熱を作り出す機能をほとんど使っていなかった状態だったと言うことです。
使われなくなったものは徐々に衰えてしまいます。
筋肉はやせ細り弱くなります。
では身体が本来持っている熱を生み出す力はどうなるのか?
もちろんおわかりですね??
【いきなり始めるのは危険!】
「なるほどな・・・どれ、じゃあちょっくら浴びて来るか・・・」
ちょっと待った!
いくらなんでも、ただがむしゃらに浴びれば良いというものではありません。
筋トレと同じで普段トレーニングをしていない人がいきなり100kgのバーベルを持ち上げようとしたらケガをしてしまいますよね?
下手をすると命に関わる可能性も・・・
何事にも適切な段階があります。
慌てずに少しずつ始めて行きましょう!
【高血圧・糖尿病などの持病がある方は要注意!】
この健康法に限ったことではありませんが、どんなに健康な方でも無茶なことをすると命に関わる可能性がゼロではありません。
責任は負いかねますので全て自己責任で実践して下さい。
特に何か持病をお持ちの方は大変危険ですのでお止め下さい。
どうしても行いたい場合には、かかりつけ医と相談してから行って下さい。
【始めは心臓から最も離れた部位から】
初めて冷水シャワーを行う時は、体の末端である手足から始めましょう。
身体がしっかりと温まっているお風呂上りに一瞬サッと振りかけるだけで十分。
瞬間身体が冷えますが、すぐに冷やした部位が温まって来ればOK!
ちなみに私はお風呂に入る前に1回、入浴して身体を洗う前に1回、その後また入浴して湯上りに1回、計3回冷水シャワーをしています。
湯船から出た後、身体が冷えにくくなるのでオススメですよ!
【少しずつ身体に負荷をかけていこう!】
もし冷水を浴びた後、身体に熱が戻らないようであれば負荷をかけ過ぎているのかもしれません。
その時は冷水の温度を少し上げてみたり、冷水をかける時間を短くしてみたりして下さい。
筋トレと同じく適度な負荷を与えることが大切です。
あなたの身体に見合った適切な負荷を与える続けることによって、少しずつ熱を作りやすい身体に生まれ変わっていくのです!
【3つの留意すべきこと】
以下の3つのことを常に頭の中入れておいて下さい。
1. しっかり湯船で身体を温めてから行うこと。
特に真冬はどんなに健康な方でも要注意!
2.身体が冷え切っている時には決して行わないこと。
発熱出来ずに低体温症になる恐れがあります。
3.冷やした反動できちんと身体が熱を作り出す反応がある程度で行うこと。
決して長い時間シャワーを浴びることを目的としないで下さい。
【改善したこと】
イボ痔の改善以外にもいくつかメリットがありました。
その中で最も顕著だったのが風邪を引かなくなったことです。
私は毎年冬になると大袈裟ではなく常に風邪を引いている状態でした。
お風呂も42度~44度と熱めの温度でないと、すぐに体が冷えてお風呂に入りながらくしゃみが出始めるという始末です。
それが多少のぬるま湯に浸かっていても、風邪を引くほど身体の芯が冷えることがなくなりました。
ここまで身体が弱くなっている方はそう多くはないと思います。
なのであまり参考にはならないかもしれませんが、一定の効果はあると思いますので興味を持った方は是非試してみて下さいね!
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