【作業効率大幅アップ!】マインドフルネス

コンディショニング

最近、十分な睡眠や休息をとっているのに「何となくダルい」「疲れが取れない」と言うことはありませんか?

それは脳が「休ませて!」とあなたに助けを求めているのかもしれません。

今回はそんな疲れた脳を休ませるために最適な方法「マインドフルネス」について話していきたいと思います。

【脳には脳の休ませ方がある】

「私は入念に身体のケアをしているのに、なんで?」と嘆いている方もいるでしょう。

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、趣味も充実している。

一見すると人生を満喫していてストレスとは無縁の生活を送っているように見えます。

しかしそれでも慢性的な疲れが抜けない。

それは脳が疲れているサインかもしれません。

実は脳の疲れと肉体の疲れは全くの別物。

上記のようなケアで肉体の疲れを取ることは可能です。

しかし脳の疲れを十分に取ることは出来ていないのです。

脳には脳に適したケアがあります。

それがマインドフルネスです。

【マインドフルネスとは?】

ではマインドフルネスとは一体何なのか?

一言でいうと【意識を「今」ここに集中させること、あるいはその状態】のことです。

これだけを聞くととても胡散臭いものに思えてしまいますね(笑)

それにマインドフルネスという言葉を聞くだけで「宗教的なもの?」と怪しむ方もいると思います。

一般的にマインドフルネス=瞑想というイメージが強いからかもしれません。

しかし瞑想はマインドフルネスな状態になるための1つの手段に過ぎません。

そしてマインドフルネスは禅から宗教色を排除して作られた脳を休めるためのテクニックのようなものです。

【アメリカのトップ企業も採用】

あの米大手IT企業Appleの創業者の一人、スティーブ・ジョブズ氏もマインドフルネスを実践していた人物として知られています。

他にもGoogle、Facebookなど、数々の米大手企業がマインドフルネスを自社の従業員の研修に取り入れているそうです。

実利的な考え方を持つアメリカ社会が、しかもその国のトップ企業のエリートたちがこぞってマインドフルネスを取り入れている。

その事実こそがマインドフルネスの実用性の高さを証明しています。

【脳疲労を引き起こす2つの原因】

では脳疲労の原因とは一体なんなのでしょうか?

考えられるものは主に2つあります。

1つ目は【マルチタスク】です。

仕事が出来る人と聞いてあなたが思い浮かべるのはどのような人でしょうか?

私がパッと思い浮かべるのは複数の作業を手際よくこなす【マルチタスク】能力のある方です。

時間に追われている現代人が効率良く仕事を処理するためには必須のスキルでしょう。

目の前の仕事をしながら頭の中では別のことを考えている。

かなり高度な脳の働きだと言えます。

そして2つ目の原因は【ストレス】です。

厳しい競争社会、複雑な人間関係などで心が休まる時がないという方も多いのではないでしょうか?

仕事から離れているときも、仕事上の失敗や、上司や同僚に浴びせられた心ない言葉、将来への不安などが頭から片時も離れない・・・

誰しも1度は経験することだと思います。

上記2つの行動の共通点は「意識が今ここに集中していない」ことです。

1つ目の【マルチタスク】は目の前の作業をしつつも過去に行った作業、これから行う作業について考えています。

2つ目の【ストレス】も過去の出来事や未来に対する不安にとらわれてしまい、今に意識が向いていません。

1日を通してこの状態が続いてしまうと脳の疲労が蓄積するばかりです。

しかし脳を休めるために仕事の手を抜くというのも現実的ではありません。

ですのでここからは2つ目の【ストレス】に焦点を当てて話を進めて行こうと思います。

【脳が疲れる仕組み】

ではなぜ過去や未来に囚われることで脳が疲弊してしまうのでしょうか?

それを知るためにはまずDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)について知る必要があります。

難しそうな言葉ですが出来るだけ簡単に説明して行きますね。

脳は私たちが何かに取り組んでいる時に活動して、何もせずリラックスしている時には一緒に休んでいるイメージがありませんか?

実際にはそんなことはありません。

脳は私たちがリラックスしている時に情報や記憶を整理したり、突然起こるかもしれない事態に上手く対処できるよう待機状態になっているだけです。

ずっと休まずに働き続けています。

車で例えるとアイドリングをしている状態ですね。

何か良いアイディアが浮かぶのはお風呂やトイレ、散歩などリラックスしている時が多いものです。

これは頭の中がキチンと整理されることにより、今まで思いつかなかったような考えがポッと出てくるからです。

脳が休まずに働いてくれている証拠ですね。

DMNとは車でいうこのアイドリング状態のときに働いている脳の回路です。

そして重要なのが脳は車と違ってアクセルを踏み辺んでいる時よりも、アイドリング状態の方が圧倒的にエネルギーを消費しているということ。

そのエネルギー消費量は20倍も大きいとも言われています。

要するに私たちが何かに取り組んでいる時よりも何もしていない時の方が脳は莫大なエネルギーを必要としているということです。

驚きですよね?

でも確かに私たちはリラックスしている時にも何かを無意識に考えてしまいます。

特に怒りや悲しみといった負の感情を伴う過去の出来事や、未来に対する不安というものは何度も反芻(はんすう)してしまうものです。

つまり心が「今」ではなく「過去」や「未来」に囚われている状態が続くと脳が疲弊してしまうということになります。

さらにその状態が過剰になると頭の中で上手く情報などを整理する余裕も無くなってしまい、勉強や仕事の効率がかなり悪くなってしまいます。

まさに百害あって一利なしですね。

そこでその状態を改善するために【意識を「今」ここに集中させる】マインドフルネスの出番になります。

【瞑想のやり方】

ではマインドフルネスの定番、瞑想について説明していきましょう。

瞑想にも色々な種類があり、もっとも定番なのが椅子に座っておこなう方法や、床のうえで足を組む座禅など。

しかし腰痛持ちや筋肉量が少ない方にとっては正しい姿勢をとるだけでハードルが上がるもの。

私もそれらの姿勢を取ることは可能なのですが、その方法で瞑想をしようと思うと億劫だと感じることが間々あります。

ですのでまず今回は私がもっとも楽だと思える「ベッドの上で仰向けで行う瞑想」を紹介しようと思います。 

  1. ベッドの上に仰向けに横たわる。
  2. 左右の手の指を組んでお腹あたりに置く。
  3. ゆっくりと呼吸を繰り返す。
  4. 今に意識を集中する。

基本は以上の4つです。

ここからはそれぞれのパートのコツや注意点を上げて行きますね。

まず1番の注意点。
雑念の多い人は不眠の傾向があると思うのですが、ベッドの上で瞑想を行うと眠くなる人が一定数います。
瞑想する度に寝てしまうとそのような癖がついてしまうのでよろしくありません。
ですからそのような方は眠気の無い時に行うようにして下さい。
あるいは可能な限り部屋を明るくするなど眠くなりにくい環境を作りましょう。
瞑想中は目を閉じても開けてもどちらでも構いません。
目を開けたまま瞑想した方が睡眠防止の観点からは良いかもしれませんね。

続いて2番目です。
手が身体のどこかに触れていた方が意識を今に集中させやすい気がします。
私はお腹あたりに指を組んで置いていますが、それは呼吸を繰り返すたびにお腹が上下するので身体の動きを感じ取りやすいからです。
動きがあった方がその部分に意識を持っていきやすいと思います。
ただあなたが集中しやすいやり方で良いと思いますので、他の部位に手を置いてもらっても、ベッドの上にだらんと垂らしてしまっても好きな方で大丈夫です。

次は3番目。
呼吸も楽なやり方なら何でも良いと思います。
ちなみに私は口から吐いて鼻から吸っています。
呼吸は息を吐いてから吸うことで1セットです。
吸って吐いてでは反対になります。
身体の中の息を吐き切れば自然と深く息を吸い込めます。
ですので息を吐く方に意識と時間をかけた方が良いです。
呼吸するときの呼気と吸気の温度の差、時間の差、身体の動き、身体がベッドに触れる感触などに意識を向けましょう。

最後の4番目。
何度も雑念が浮かんで来ると思いますがそれは当たり前のことです。
ですので100回雑念が浮かんで来たら100回雑念を手放しましょう。
上手く出来ないことにイライラしても状況は悪化するだけです。
上手く出来たら儲けものぐらいの気持ちで焦らず気長に構えましょう。
コツとしてはその雑念(特にネガティブなもの)はあなた自身とは全くの別物だという認識を持つこと。
同一視してはいけません。
例えばあなたは「駅」で雑念はあなたと言う駅に発着する「電車」。
「駅」と「電車」は全くの別物ですよね?
雑念という電車がたまたまあなたの中を通り過ぎただけです。
わざわざその電車に乗り込む必要はありません。
傍観者のように電車が過ぎるのをただ見ていましょう。
このように切り離して考えることが出来るようになれば雑念を手放しやすくなりますよ。

「何度トライしてみても呼吸に集中できず、すぐに雑念が浮かんでしまう。」
こういった理由で継続が難しい人もいるかと思います。
実は私も何度瞑想を行ってもすぐに雑念に縛られてしまうので、継続することが苦痛でした。
しかしこのように雑念に捕らわれやすい人の方が瞑想の効果をより実感出来るのです。
なぜかと言うと雑念に捕らわれているという現状を認識し、本来の目的である呼吸に意識を戻すというこの行為自体に意味があるからです。
この行為は無意識の時に「過去」「未来」に捕らわれている状態をきちんと認識し、「今」に意識を戻す行為と同じことになります。
間違った道に逸れてしまったら本来の正しい道に戻る。
瞑想を上手く行うため、人生をより良いものにするためにはまず今の状態に気づく「自己認識力」が必要になります。
ですので雑念が浮かんでもきちんと呼吸に意識を戻すという本来の目的さえ見失わなければ何の問題もありません。
このことを覚えておくと瞑想の継続も楽になると思いますので自身の変化を楽しみながら練習してみましょう!

ざっと説明して来ましたが飽くまでこれらは私のやりやすい方法です。

何よりも継続が大切なのであまり形式にこだわらず、あなたが取り組みやすい方法を見つけて行きましょう!

【瞑想で脳を作り替えることが出来る】

瞑想によって脳の疲労を取り除くことが出来ることがわかりました。

でも実は瞑想は脳を癒し本来の能力を発揮させるだけではありません。

瞑想を通して脳そのものを作り替えることが出来るのです!

すごい話ですよね?

脳も筋肉と同じように鍛えることが出来る。

しかし逆説的に言うと正しく脳を使わないと機能が衰えてしまうと言うこと。

そうならないよう上手に付き合っていきたいものですね。

【まとめ】

脳の疲労感さえ取り除ければ集中力、注意力、好奇心や創造力のアップも期待できます。

瞑想を通して物事の捉え方も変わり前向きな考え方も身に付きます。

仕事をもっと効率良くこなしたい。

プライベートをより満喫させたい。

そのためには心身の健康を切り離すことは出来ません。

休息は十分にとっていても疲れを感じている方は1度試してみて下さい。

脳を休めることによりあなたの人生の質がきっと1段階良いものになるでしょう。

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